当科の特色
対象疾患
関節リウマチ
かつては「慢性関節リウマチ」と呼ばれて「不治の病」の印象があった疾患ですが、ここ20年ほどで診断法や治療法が大きく進歩し、生物学的製剤やJAK阻害薬の登場により疾患予後は大きく改善しています。また、近年進歩した外科的治療法(手術療法)により大きくADLが改善する方も数多くおられます。手術療法の介入も整形外科医師チームと適宜相談しながら診療に当たります。
各種の膠原病
リウマチ性多発筋痛症、全身性エリテマトーデス、多発筋炎・皮膚筋炎、強皮症、混合性結合織病、結節性多発動脈炎、ベーチェット病、成人発症型スティル病、血管炎症候群など
「原因のわからない持続する発熱」「体重減少」「リンパ節の腫れ」「関節痛」「筋肉痛や筋力低下」「各種の皮疹(皮膚の発疹)」「レイノー現象(冷たいものに触れると皮膚の色が変わる)」「皮膚の硬化」「口腔内潰瘍」「むくみ」「息切れ」などの様々な症状が複合して現れることが特徴です。また膠原病に属する疾患の多くは、いわゆる「指定難病疾患」となっている疾患が含まれます。
診断法や治療薬も、ここ数年で大きく進歩しております。膠原病の疑いのある患者さんの診療を積極的に受け入れております。
アレルギー疾患
喘息、食物アレルギー
診療実績
疾患別新患者数
疾患名 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|
関節リウマチ | 170 | 163 | 152 |
リウマチ性多発筋痛 | 16 | 18 | 21 |
全身性エリテマトーデス | 22 | 39 | 28 |
ANCA関連血管炎 | 9 | 21 | 14 |
成人スチル病(スティル病) | 18 | 9 | 4 |
ベーチェット病 | 4 | 2 | 1 |
シェーグレン症候群 | 74 | 57 | 47 |
顕微鏡的多発血管炎 | 15 | 8 | 12 |
皮膚筋炎 | 16 | 10 | 7 |
線維筋痛症 | 1 | 2 | 2 |
間質性肺炎 | 28 | 24 | 16 |
年度別新患者数
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
新患者数 | 223 | 220 | 210 |
紹介件数 | 174 | 146 | 177 |
新入院患者数 | 87 | 95 | 112 |
入院延患者数 | 1944 | 1570 | 1736 |
外来延患者数 | 3441 | 3718 | 4000 |
施設認定
- 日本リウマチ学会教育施設