タイでの活動報告

タイでの活動報告

当院では国際交流の一環として、毎年JICA(国際協力機構)の救急・災害研修コースに来られた研修生との懇親会を行っています。研修中のみならず、懇親会でも、それぞれの国の救急医療の特徴や問題点、また、逆に日本の救急医療の特徴や問題点などを語り合ったり、食文化の違いや、風習の違いを理解したりと、普段の診療では経験できないような、いろいろなことを学びます。その中で、私はタイのW氏(プーケット保健省の高官)と仲良くなり、同僚と個人的に尋ねに行ったりしました。タイは平成16年にスマトラ島沖地震による津波にてプーケット島など南部の地域に甚大な被害を経験しました。W氏はその体験から、JICAで研修を志願しました。

帰国後、災害医療支援チーム(DMAT)の養成・救急医療の技能コンテストであるmedical rallyの開催を行ってきました。私もそのお手伝いとして、平成22年・平成23年とタイを訪問し、講義や競技の手伝いをしました。そのような活動の結果、平成23年度のタイでの大洪水ではプーケットからDMATが14team出動し、3期に渡って訪問診療や軍と協力しての避難活動を行ったとのことです。いまだ、国としてのDMATがないとのことですが、帰国後3年間での活動で、このような進展をしていることに感銘を受け、また、そのお手伝いを少しでもできたことに大きな喜びを感じました。

最近では懇親会だけでなく、フットサルなど様々な異文化交流を行っています。W氏に限らず、JICAの研修に来られる方々はみんな母国の災害・救急医療を改善しようと高い志と熱意を持っており、そのような方々と接することができたことは、私にとってとても大きな宝物となっています。



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