センター長あいさつ

林 靖之 / センター長

甲斐 達朗 / センター長

大阪府済生会千里病院・千里救命救急センターは2006年4月1日、済生会千里病院の併設型救命救急センターとして開設されました。もともと北大阪地域には、当センターの前身である大阪府立千里救命救急センターが救急医療の充実を目指して1979年に開設されていましたが、済生会と合併しスタッフや設備をさらに充実して、引き続き救急患者さんの救命に取り組んでいます。

当センターでは、救急現場で救急隊員により緊急・重症と判断されたすべての患者さんや、クリニックや二次救急医療施設で対応困難と判断された重症外傷、重篤急性疾患、急性臓器不全、急性中毒、広範囲熱傷、心肺停止例等の救急患者さんの受け入れを行っております。
また重症患者さんはもちろんですが、北大阪地区のさまざまな緊急事態に対応できる体制を整え、救急医療の「最後の砦」の役割も担っています。これらの救命救急医療の要請に答えるために、多くの医療スタッフと最新の高度医療設備を整えるとともに、ドクターカーを導入し、24時間体制で現場からの病院前救急診療を行い、かけがえのない生命を守るために日夜努めております。また一刻を争う生命の危機に対して、初期対応、治療方針の決定、緊急手術・カテーテル治療、集中治療の順で自己完結型の救命医療を展開し、症状が安定すれば院内の他の診療科、あるいは紹介医療機関に後療法をお願いしております。

教育では、当センターは救急医学の向上のため、初期研修医、後期研修医、看護師、救命士を含む救急隊員の育成等、救急医療関係者へ積極的な教育・育成を行ない、病院前から入院、そして退院に至るまで良質のチーム医療を提供できるよう、多職種間で顔の見える関係の構築に努力しております。
研究では、患者さんの救命医療を実践すると同時に救急医学に関する調査・研究を積極的に行い、そこで得た知見については、学術集会での発表や論文発表を行い、わが国の救急医学の向上にも常に努力しております。

また豊能地域の災害拠点病院として、緊急医療チーム(DMAT)の養成、地域の災害訓練への参画・参加など、災害時の医療の中心的役割も担っていますし、諸外国での災害発生時には、日本緊急援助隊医療チーム等の一員として現地に赴いて災害支援を実施したりしています。

最後に、わが国の人口高齢化は待ったなしですが、千里救命救急センターは関係医療機関や医師会、地元市町との連携をより深め、社会のさまざまな医療ニーズに対応できるよう、適応力のある救命救急センターとしてさらに前進していこうと考えています。 私たちは一つの生命を救うため、喜びと使命感を抱いて、誇りを持って救命救急医療に日々専心しております。