外科

当院ERASプロトコールの詳細

対象疾患

当院におけるERAS(イーラス)の対象患者さんは以下の方です
・大腸手術をする患者(緊急手術は除く)

その他、合併症や患者さんの全身状態により対象外となることがあります。 予めご了承ください。

実際の治療経過(画像をクリックして下さい。動画を見ることができます)

患者さんの許可を得て撮影しております。
プライバシー保護のため一部にモザイク処理を施しております。
当院に無断で転用することを禁止いたします。

当院の取り組み

術後の回復力を強め、合併症の発生を抑え、術後を楽に過ごす。そのために『医学的に有効性が証明されている手法を総動員する』ことが特徴です。この考えをもとに、当院ではERASプロトコールについて、大きく次の8つに取り組んでいます。

知りたい部分をクリックしてください(各説明文へジャンプします)

①術前カウンセリングを実施(ERAS)

患者さんとご家族に対して、手術前に医師・看護師が丁寧に手術や周術期(手術前~手術後数日)についての説明を、外来にて「予約制」で行っております。これは、患者さんと家族に手術や術後の治療をイメージし、安心して治療を受けてもらうためです。

②負担の少ない手術・麻酔を優先

患者さんの不安や痛みなどの負担を出来るだけ少なくするように、「腹腔鏡手術」を優先して実施しております。麻酔についても副作用や術後合併症を抑えるため、麻酔効果が速やかで代謝が早い「短時間作用型麻酔薬」を全身麻酔で使用し、「硬膜外麻酔」を併用しております。

③術後鎮痛管理

術後の創部の痛みは多くの患者さんの心配事ですが、手術中と同じように局所麻酔薬併用の硬膜外麻酔で痛みをコントロールし、術後の早期離床・早期経口摂取を目指しています。

④最小限の絶飲食期間

手術前日から術後3~5日間は絶食をしている施設が多いですが、当院では手術前日まで食事をしていただくことが可能です。また、手術約3時間前においしい炭水化物飲料を飲んでいただき、手術後約3時間で患者さんが麻酔から完全に覚めれば水分を、術後1日目からは食事をとっていただくことが可能です。こうして絶飲食期間を最小限にすることで、周術期における患者さんの肉体的・精神的ストレスを軽減させます。

⑤過剰な点滴を避ける

術前・術中の患者さんの水分や栄養コントロールは点滴によって容易にできますが、過剰に投入した場合、消化器の運動回復を妨げてしまい、術後の早期の食事や水分摂取の妨げになります。そこで、過剰な点滴を避けるよう管理し、食事や水分の早期摂取と体重管理を行い、早期離床・早期退院につなげています。

⑥胃管・ドレーン・カテーテルの早期抜去

一般的な大腸手術では、手術後に患者さんへ様々な管(胃管・ドレーン・カテーテル)を長時間挿入しておりますが、これらは不快であるだけでなく、動きの妨げになります。ERASではこれらの使用を必要最低限なものとし、挿入後も出来るだけ早期に抜去しています。こうすることによって、長時間挿入することで発生する悪影響(悪心・嘔吐・誤嚥等)を除くとともに、患者さんの痛みを減らし、早期離床の意欲低下を防止しています。

⑦積極的な早期離床

術後安静を継続すると呼吸機能や筋力を低下させ、術後合併症を引き起こす可能性を高める恐れがあります。逆に術後早期離床を行うことで、呼吸機能の改善や蠕動運動(腸の運動)促進、手術創治癒促進などの効果があります。早期離床により早く日常生活に近づいてもらうため、私服を着てもらったり、看護師がパンフレットを使って早期離床の重要性の説明をしたり、万歩計を使ったERASリハビリプログラムを作成するなど患者さんの離床意欲促進のため、看護師が工夫しております。

⑧オーディット(audit:監査)で改善する

医療技術は日進月歩しているため、患者さんが早期退院できるよう、現在運用しているERASプロトコールも改善をしていかなければなりません。そこで、オーディットを月に一回行い、学会や研究会で知った『良い点』について自院で安全に実施できるか確認し、改善に役立てております。


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