外科(消化器外科・乳腺内分泌外科)

乳腺外来

21世紀には女性における悪性腫瘍による死亡原因では大腸がんに次ぐ頻度となる見込みです。

色々な統計によれば乳がんの罹患率は日本において増加の一途をたどり、21世紀には女性における悪性腫瘍による死亡原因では大腸がんに次ぐ頻度となる見込みです。予防手段は最も大切ですがまだ決め手となる方法はこれからの研究に期待するほかなく、現状では治療成績の結果から考えるとできるだけ早期に見つけて治療することが最良の防御手段と思われます。早期発見に際して参考となるような疑問についての考え方を少し書いてみました。


Q. 乳がんは早期に発見するとどんなメリットがあるのでしょう?

A. 手術はしなければなりませんが自分の乳房を残した乳房温存療法が受けられ、放射線治療を合わせて行うことで乳房をすべて切除してしまう従来の治療とほぼ変わらない効果を期待できます。もちろん完治してしまう可能性も非常に高いものになります。また抗がん剤のような強い薬を飲んだり、注射されたりすることも比較的少ないのです。

Q. 早期に発見するためには何が大切なのでしょう?

自分で自分の乳房をみておかしいと思えば乳腺外来など専門家に相談することです。

A. 定期検診、人間ドッグもいいですが、最も大切なことは自分で自分の乳房をみておかしいと思えば乳腺外来など専門家に相談することです。当たり前といえばその通りですがこれが基本と思います。おかしいと思うには自分で日頃からみておくことが大事で、いつもと違うという感じを持つことから始まるのです。自分でこれはしこりかもと感じるところまでで皆さんの役目は終わりで、それからはなかなか自分では正確に判断できないと思います。


Q. 早期の乳がんを診断するためには病院でどんな方法があるのでしょう?

A. 乳腺外来では専門家による触診がまず行われますがこれでほとんどの場合は悪性かどうかの見当はつくようです。さらにレントゲンによる乳房撮影、超音波検査(エコー)がおこなわれ、乳がんである場合はここまででほぼ診断はつきます。その後行われる細胞診や組織診は診断をより確実にするための手段です。

Q. 早期の乳がんでないと乳房温存治療は難しいの?

A. 平成10年乳がん学会は乳がんのうちで乳房を温存できる場合のガイドラインを作成しました。その内容はがんの大きさが3CM以内で、他にもしこりがないこと、広くひろがっている性格を持たないこと、手術後放射線治療を受けることができること、そして患者さん自身がこの治療を希望されることなどです。これらは基本となりますが、当てはまらない場合でも患者さんの承諾のもとに手術の前に薬で大きさや広がりを小さくして乳房を温存できる道も残されています。

Q. 乳がんの検診はどのような現状なのでしょう?

A. 老健法により地方自治体が行っている視診や触診による検診は潜在している乳がんの発見に一応の成果をあげて来ましたが、乳がん全体の治療成績を改善していくには不十分であるという結論が出され、現在はレントゲン併用の検診を厚生省が提唱し、乳がん検診学会がこれを実現するため各地で講習会を行っています。例えば50歳以上の女性に対しては2年に1回の診察とレントゲン検査を行っていきたいというような内容です。確かにレントゲンでしかその存在を疑えない0期の乳がんもあります。

Q. 乳がんの症状にはどんなものがあるの?

しこりが最も多いことは当然ですが、乳首の変形、血性の分泌液、えくぼ症状などが次いであげられます。

A. しこりが最も多いことは当然ですが、乳首の変形、血性の分泌液、えくぼ症状などが次いであげられます。しかし乳腺炎のような赤み、乳首のただれなどであることもあるのです。自分では乳房のはりと痛みと思って受診される方もあります。先に述べましたように自分で乳房がいつもと違う、何かおかしいということを原始的ですが最も重視された方がよいと思います。


Q. 乳がんが進行しすぎて発見されたり再発したりしたら?

A. 乳がんは他の多くのがんに比べてホルモン治療や抗がん剤による治療が効きやすいことが1つの特徴です。ですから手術とこれらの治療を組み合わせることで進行した乳がんや再発をした乳がんについてもいろいろな治療方法が可能となっています。病気に対する正しい知識を持って、医師と話し合いながら治療方法を探していくことができます。

乳がんは、ほんの少しの手間(自己検診)と、おかしいと思ったときに専門家に相談する勇気さえ持てば、これほど自己防衛できる病気もないと思われます。


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