消化器内科

消化器内科におけるステント療法について

総胆管や肝内胆管といった、いわゆる胆道系の臓器では、腫瘍性病変や結石などで閉塞することがあり、胆汁の流れが遮られることから黄疸を来たすことになります。この閉塞機転の改善の為に、ステントと呼ばれる筒状のものを挿入、留置することを、ステント治療といいます。

ステントは、プラステックまたは金属の網で出来た筒状のもので、様々な長さ、太さ、形状を持ったものがあり、病変と病態に応じて選択されます。

プラステック製のものは太さ数mmの細いストローのようなチューブです。メリットとしては比較的簡便に留置できる、そして抜去出来るということがありますが、細いため閉塞してしまうことがしばしばあり、再度ステント挿入を要する場合があります。しかし、例えば胆管炎と言った細菌感染を伴う場合、胆管から十二指腸、胃、食道を通じて鼻から外にステントを出すことが出来る長いものもあります。これは洗浄を直接行えるため、閉塞することはほぼありませんが、鼻の穴からチューブが出るため違和感があります。

金属製のものは太さ1cm弱~数cm、網が剥き出しのものから裏打ちのカバーがついているものまであります。

写真は、むき出しタイプのステントです。原則はプラステック製と異なり、抜去することはできません。(半永久的な留置になります)ただ、太いため閉塞することはあまりありません。悪性腫瘍で網の中に腫瘍が進展してきた場合、再閉塞ということもありますが、更にその内側にステントを留置することも出来ます。ただ、手術を予定している場合は、手術の際邪魔になるために金属製のものは使用出来ません。

留置方法としては、多くは特殊な内視鏡を使って留置します。まず、閉塞している部位の近くまで内視鏡を挿入し、細いチューブを胆管の中に挿入します。そして造影剤を注入しレントゲンを撮影します。すると狭窄している部位の形状や長さが判りますので、その上でさらにワイヤー(針金)を狭窄している部位の隙間を通し、レントゲンで位置を確認しながらそのワイヤーに沿わせてステントを留置します。

ただ、病変の狭窄が強く内視鏡を介したワイヤーが通らない場合や、内視鏡が挿入できない場合には、腹部超音波を利用してステントを留置する方法もあります。それはまず、皮膚を麻酔し、腹部超音波で確認しながら肝内胆管を穿刺します。そして胆管内にワイヤーを挿入して、それに沿わせてステントを留置します。この場合、皮膚から一時的にステントが露出した状態になる場合もあります。

当院では患者さんの生命、生活の質の改善のため、治療推進のため、上記の治療を積極的に行っております。ステントを留置する前に主治医から必ず充分な説明を行っておりますが、何かご不明な点があればお気軽に主治医にお尋ねください。


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