消化器内科

ラジオ波焼灼療法

ラジオ波焼灼療法

現在、肝がんに対する治療法としては中心的な役割を担っている治療法です。超音波装置で肝がんの位置を確認して、その部分に針状の電極を刺します。この電極に電磁波の一種であるラジオ波を流すと熱が発生して、熱で肝がん細胞を死滅させる治療法です。熱でやっつけるので、この針の周囲の悪性細胞は確実に死滅します。針を中心として直径約3cm、長さ約3-4cmの範囲が焼灼されます。  写真は、ブタ肝臓での実験です。矢印で示した、針を刺した周囲の肝臓の色が変わっている、すなわち焼けていることがわかります。


針の電極の先には温度のセンサーがついていますが、治療の終了時にはこの温度が60-80度くらいにまで上がっています。この温度で生きていられる細胞はありません。一般的には肝がんの大きさが3センチ以下で、数は3個以内であればこの治療法の対象になります。同じように超音波をみながら針を刺して治療する方法としてはエタノール注入療法がありますが、治療の確実性についてはラジオ波焼灼療法のほうがすぐれるため、最近はエタノール注入療法を行う場合は減少気味です。

肝がんの治療として最も確実性が高いといわれるのは肝がんの周囲を含めて肝臓を切り取る肝切除という手術です。しかし、手術によるダメージが大きいので、もともと肝臓が悪い場合には手術ができません。また、肝がんという病気自体が再発を繰返す病気であり、手術をしてもまた違うところから肝がんが出てくることがしばしばあります。ラジオ波焼灼療法は確実性に関しては手術に次ぐ治療ですが、手術ほどは肝臓へのダメージが大きくないので少々肝機能の悪い患者さんでも治療することが可能です。再発に対しても繰返して治療することが可能で、このために最近はこの治療法を選択することが多くなってきました。

難点としては、肝がんが超音波装置で見えない場合があり、この際には肝がんを狙って針を刺す、ということができません。この場合はカテーテルによる治療など、他の治療を選択することになります。ただ、最近開発された超音波造影剤を使うとこのような場合でも見えることが多く、当院では超音波造影剤を投与しながら肝がんを狙ってラジオ波治療を行うということも行っています(造影超音波下ラジオ波焼灼療法)。


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