院長あいさつ

平成27年度から開始した、「生き残りをかけた急性期病院改革」のもと、第1期3年中期計画は、平成30年3月で終了しました。第1期中期計画で、病院内部構造改変、地域連携の強化などで、急性期病院としての臨床指標が改善されてきました。しかし、残念ながら、病院目標の1つである、安定した病院経営においては、不十分な結果となりました。そこで、平成30年4月から、「地域が求める、安定した急性期病院となる」のもと、第2期3年中期計画を策定し、新たなスタートを切りました。地域包括ケアシステムのなかで、病診連携、病病連携で、当院が「求められている医療」をしっかりと確認して、その目標に向かって、全職員が協働します。当院から、5km圏内には、3つの国立系病院、3つの市立病院、済生会吹田病院などがあり、平成27年度大阪府地域医療構想で、当地域は急性期病床が過剰と言われています。今後、地域医療調整会議で、それぞれの施設が機能分化をして、より地域の要望に沿った医療提供体制に変化していくと思います。当院としては、3次救急を含め、他施設から、治療に困った症例を受けることが使命と認識しています。全医師が一丸となって、緊急症例を受け入れる、安定した体制を作ります。

社会福祉法人が行うべきことの一つに、経済的な理由で、適切な医療を受けにくい方々に、医療費の自己負担額を減額または、全額免除し、医療を受けていただくことがあります。明治44年(1911年)、明治天皇が、恵まれない方々に医療を施し、命を救うこと(施薬救療)を願い、官民一体となって、済生会が創立されました。全職員、この使命を果たすべく、努力をします。

済生会千里病院は、平成15年4月に社会福祉法人恩賜財団済生会の1施設として、開設され、15年目です。この間には、新病院棟が平成18年に完成、災害管理棟が平成28年2月に完成しました。平成29年度は、集団災害発生時の災害拠点病院としての役割を確認する作業が、幾度かありました。今年度も引き続き、豊能2次医療圏内の2次救急告示病院との連携訓練を、また、院内職員による、院内実地訓練を行う予定です。

患者さんおよびご家族の方が、当院で、治療を受けてよかった、ありがとう、と言っていただくことが、一番うれしいことです。当院の理念である「心のこもった医療」を常に、心掛けて、日々、医療を行っていきたいと思います。病院の理念である「心のこもった医療」を行うには、患者さんおよびご家族の方々は、職員が笑顔で接すると、大きな元気をもらえます。医師からわかりやすく説明を聞くと、安心して安全な医療を受けられることを理解されます。退院されるときには、この病院で、治療を受けたことに大きな満足感を感じることになります。これが、病院のめざす理念です。

今年も、よろしく、お願いいたします。

平成30年4月1日 院長 木内利明